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そして危ない奴はもう一人いた。
「付き合っちゃおう!」
「は?」
どんな第一声よ?
「俺、運命ってあると思うんだ。君と出会えた運命に心から感謝したい」
勝手にしてればいい。
「俺といれば楽しいし!」
すでに今楽しくもなんともない。
「ごめんなさい、あなたと付き合う気は(毛頭)ありません」
「えー!じゃあ、1日だけでいいからさ、デートしよ!美味しい店知ってるから!奢るし!」
「ごめんなさい」
絶対零度の微笑を浮かべる。
見る人が見れば、うざいからどっか行けと顔に書いてあるのが分かっただろう。
ま、それが分かるのはごく少数の人だが。
ただ、近寄るなオーラは一般の人でも感じ取れたと思う。
「じゃ、暇な時間できたらいつでも言ってよ!これ俺のアドレス!」
プリントか何かの切れ端を渡された。
常備してたのか?
この男がいなくなったら即捨てよう。
「俺は何時でも構わないから!連絡待ってるな!」
待つな。
うざい。
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