第三関門

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弘「一番楽なところを選びましたがどうしましょう?」 弘文の選んだ手術室付近は椅子が2つと、観葉植物が1つ置いてあるだけの簡単な物でとてもじゃないが人が隠れるスペースはない。 弘(皮肉な事に相手は誰一人として、人間では無いけど…) 弘文はこんな風に思想にふけていたか、気になって仕方がない事が1つ。 弘(観葉植物の影に角が見えるのが気になる!) 隠れたつもりだろうが、よく見れば角だけでなく着物か良く分からないが着ていただろう服が見て取れた。 弘(気にしちゃ駄目だ。気にしちゃ駄目だ。) この小鬼。何とも可愛らしい事にチラチラ弘文のことを見ている。 弘(何だろう。この辛さ。) 弘文は自分の中で葛藤している。 すると弘文の頭にとある言葉が響いた。 太(さて、ミスったら殺される覚悟でやれ。) その結果、 弘(さて、捕まえるか。) 保身が選択された。
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