第三関門

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直「早く立ち直って探さなきゃ太陽に殺されるな。」 そう言う直也はまだ涙目のままだ。 直「けどさ、こんな場所のどこを探せばいいんだよ!」 ナースステイションのある場所は探すとしてもロッカーの中か、カウンターの向こう側しかない。 直「探す場所が少ないから楽だな。」 直也は気持ち悪い笑みを浮かべながらロッカーを探しだした。しばらくすると、 直「ウヘヘヘヘ。」 気持ち悪い笑い声まで出し始めた。 直「なっ、これは!」 直也が何かを発見した様子。小鬼なら気持ち悪い笑みを浮かべたままだろうが、驚愕の表情をしている。 直「一応念のために持っておくか。」 そう言うと直也はそれをおもむろにポケットに突っ込んだ。 直「残りのロッカーも探すか。」 もうすでに半分以上は調べてあるので、残りも調べたが出てきたのは腐ったガムと溶けきった飴だけだった。
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