第三関門

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巽と直也は逃げながら作戦を練っていた。そして2人の頭に同じ案が同時に浮かんだ。巽はそれを実行しようとした。 巽「寅丸!」 寅「何ですか?」 巽「お前、餌になれ。」 寅「嫌です。当たり前ですよ。誰が好き好んで化け物の餌にならなきゃいけないのですか?」 即刻却下された。しかし巽はこの程度で止める気などはなから無かった。そしてもう一度、交渉に出た。 巽「寅!」 寅「今度は何ですか?」 巽「頼みますから餌…囮になってください。」 寅「嫌です。当たり前ですよ。誰が好き好んで化け物の餌にならなきゃいけないのですか?」 巽「一言一句全て同じだと!」 なぜか巽は吐血しながら吹き飛んだ。ちなみに寅丸は手を出していません。 直「あれ?あの化け物はどこに行った?」 そう言われて周りを見渡した。そして初めて知った。今、目前にその化け物の顔があること。 ここで巽は化け物しっかりを見ることが出来た。体格は3メートルを越えた大男で、目は白目を剥いて、鼻は潰され、歯は欠けて、皮膚は焼けただれていた。 巽「おい、寅丸、直也…」 寅「ええ…」 直「分かっている…」 巽「逃げるぞ!」 3人は脱兎の如く逃げ出した。
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