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巽と直也は逃げながら作戦を練っていた。そして2人の頭に同じ案が同時に浮かんだ。巽はそれを実行しようとした。
巽「寅丸!」
寅「何ですか?」
巽「お前、餌になれ。」
寅「嫌です。当たり前ですよ。誰が好き好んで化け物の餌にならなきゃいけないのですか?」
即刻却下された。しかし巽はこの程度で止める気などはなから無かった。そしてもう一度、交渉に出た。
巽「寅!」
寅「今度は何ですか?」
巽「頼みますから餌…囮になってください。」
寅「嫌です。当たり前ですよ。誰が好き好んで化け物の餌にならなきゃいけないのですか?」
巽「一言一句全て同じだと!」
なぜか巽は吐血しながら吹き飛んだ。ちなみに寅丸は手を出していません。
直「あれ?あの化け物はどこに行った?」
そう言われて周りを見渡した。そして初めて知った。今、目前にその化け物の顔があること。
ここで巽は化け物しっかりを見ることが出来た。体格は3メートルを越えた大男で、目は白目を剥いて、鼻は潰され、歯は欠けて、皮膚は焼けただれていた。
巽「おい、寅丸、直也…」
寅「ええ…」
直「分かっている…」
巽「逃げるぞ!」
3人は脱兎の如く逃げ出した。
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