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巽「直也の事は忘れて、春香に聞きたい事がある。」
巽の後ろで直也が騒いでいるが無視する。
春「主にシステムの暴走とバグの出現だね。」
巽「バグ?」
春「君達の言う化け物さ。」
どうやらあの化け物はバグと言い、生前の春香が考え、死んだ時に何故か一緒に産まれたウイルスだと言う。ちなみに数は3体らしい。
春「まぁ僕がここに存在出来るのもあれがあるからだけどね。」
巽「大丈夫なのか?それ。」
春「大丈夫だよ。むしろ消し飛ばして欲しい。」
春香が言うにはバグは時折、春香の意識を乗っ取り人を襲うらしい。
寅「そろそろ行きませんか?」
春「そうだね。じゃあ最後に一つ、バグを殺して僕を成仏さして欲しい。」
巽「分かったよ。その代わり、成仏しなかっても俺達の所為にはするな。」
春「分かった。じゃあ最後の関門に行くね。」
そう言って春香は手術室の扉を開けた。扉を開けた先にはさっきの廊下では無いと一目で分かる位変化していた。観葉植物は何故かトーテム・ポールになって、椅子の色は黒から赤くなっていた。しかし一番変わっていたのは、目の前に3メートルの化け物、バグがいた事だった。
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