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所変わって直也サイド
直也は身震いしていた。
弘「どうかしましたか?」
直「そう遠くない未来に不吉な事が起こりそうだったから…」
なかなか鋭い。
弘文はため息を吐き直也から離れる。
直「弘文さん?」
弘「どうしましたか?」
直「どうしましたか?じゃねー!なんで離れるんだよ!」
弘文は再びため息を吐き、微笑みながら
弘「不吉な目にあう前に逃げるんですよ。」
直「不吉から?」
弘「あなたから。」
と言った。直也が騒いでいるが無視する。すると弘文の耳に不吉な物が聞こえた。
弘「何か言いましたか?」
直「どいした?いきなり意味不明な事言って。」
弘「いえ、変な声が聞こえたものですから…」
直「?」
弘文の言う通り何か声が聞こえる。所々聞き取れる。
弘「ナオ…ソンザ……ダッシュセヨ。」
直「何言ってんの?」
弘「聞き取れる声を言っただけ。」
弘文に習って直也も真似し耳を傾ける。しばらくすると直也は顔を青くして全力疾走しだした。当然弘文は追いかける。
弘「どうしましたか?」
直「ここから離れるぞ!バグが来る!」
そう言った瞬間、廊下の曲がり角からバグが飛び出して来た。
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