10人が本棚に入れています
本棚に追加
こちら戻って巽サイド
直「ギャー!」
直也の声が響いていた。
巽「なんだ?この汚い悲鳴は?」
春「いくら汚い悲鳴でもこれは酷いね。」
この2人は本人が居れば確実に傷つくだろう事を言っている。しかしいくら薄情なこの2人でも流石に見捨てる真似だけはしなかった。
巽「弘文先輩とバグの存在維持装置とやらだけを奪取するんだ。」
春「分かった!」
訂正。直也以外を助けるつもりらしい。
2人は曲がり角を曲がって、
巽「弘文先輩!助けに来ま…」
春「装置の保護もで…す。」
固まった。彼らの目線の先にいたのは壁ぎわの直也・寅丸・弘文・咲に、地にへばり付いてるバグと、バグの傍らに立っている太陽だった。
太「手間取らせやがって。」
咲「太陽、大丈夫?ケガしてない?」
太「ちょっと擦り傷がある程度だ。」
咲「じゃあ、消毒してあげる!」
太「どこに連れて行くつもりだ?消毒ならここでも出来るだろ!」
しかし咲は太陽の言葉に耳を傾けずに、太陽を引きずって行った。
この時、巽と春香は同じ考えに至った。
巽&春(どうなったらこうなるんだよ…)
最初のコメントを投稿しよう!