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それから数分後。俺達は商店街を歩いていた。夕飯時ということもあってか、主婦が比較的多いようだ。 雑踏の中、無言で歩く俺と愛兎。なぜか彼女はしきりに後ろを確認しているが、俺の事は見ていないようだった。 さらに歩くこと数分。愛兎はごく普通のアパートの前で立ち止まった。 「ここ、アタシの家」 「はぁ……」 「今日からアンタアタシと住みなさい」 「はぁ……え?」 待て待て。今聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ? アタシトスミナサイ?
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