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とりあえず俺は教室に戻った。 放課後で、生徒は誰もいなかった。部活見学に行ってる生徒も多いのかな。まあ俺は帰宅部のエース狙いますが何か。 帰る準備をしていると、ふと気配を感じ、振り向いた。そこには先ほど俺に謎の告白をしてきた少女が偉そうにふんぞり返って立っていた。 こういう時どうすればいいんだろう。彼女いた事がない俺には扱い方が全然分からん。 人生初じゃないかというくらい頭をフル回転させていると、愛兎の方から話を切り出してくれた。 「アンタ放課後ちょっと付き合いなさいよ」 「え?」 「今から来いっつってんのよ」 そう言うと、愛兎は俺の手を掴んで、荷物を持つ暇もないまま連れ出されてしまった。 「ちょっ……お前一体何を……」
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