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神山は説明しているが、おそらく誰も聞こえていないだろう。
それもその筈、クラスの友達がいきなり死んだのだから。
全員が放心状態になり、泣く事すら忘れ、ただひたすらに動かなくなった久保を見ているだけであった。
何で、何で殺したんだ?
全員がそう思っただろう。
だが、誰も口には、ださなかった。
逆らったら死ぬと全員が思ったのだろう。
一人だけ除いて。
「何で殺した!?答えろ!」
海地だ。
海地の質問に神山は、こう答えた。
「うるさかったからだよ」
「それだけで殺したのか!?たったのそれだけで人を殺すのか!」
「あぁ、それだけだ。うるさい奴は邪魔だからな」
その言葉は、海地の怒りをますます増幅さした。
「テメーは殺す!死んで久保に詫びろ!」
「どうやらお前は、死にたいらしいな」
神山は、再びボタンを押そうとした。
その時だった。
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