プログラムNo.1~絶望の始まり~

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常盤高等学校 この高校は、神奈川県のほぼ中心に位置しており他県からも入学者数が多い人気の高校だ。 「海地!西條!待ちやがれ!ぶっ殺してやる!」 二人の少年が、大勢の不良生徒に追われている。 「殺すって言ってんのに待つ馬鹿がどこにいるんだ。なぁ西條」 「まぁ、それはそうだろうな。 ていうか俺は巻き込まれただけだろ」 「そう言うなって俺達親友だろ」 そう言うと西條にウィンクした。 「俺、お前が親友でいいのか迷ってきた」 「止まりやがれ!」 目の前には、後ろから追い掛けている不良生徒の仲間と思われる生徒が立っている。 おいおい、まずいんじゃねぇの この状況。 そう思いながら海地の方を見ると海地の姿が見当たらない。 「あれ?海地は……まさか!」 窓を見ると海地が窓から飛びおりようとしている。 「海地!待て!」 「さらばだ親友短い付き合いだったな。葬式は任せとけ」 海地は、そう言うと同時に姿を消した。 「おい、大丈夫なのかあいつ…ここ四階だぜ」 流石に不良生徒も驚いたのか口をポカーンと開けている。 「あいつは普通の人間とは違うんだよ超人みたいなもんだ」 「逃げられたから仕方ないお前だけでも」 そう言い一人の不良が羽交い締めにする。 「俺、無関係なんだけど」 その時には不良の拳が西條に襲い掛かってきた。
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