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ガラガラ!
ドアが勢いよく開けられ息を切らした海地が金色に染まった髪を撫でながら教室に入ってきた。
「はぁっはぁっ、何で朝っぱらからあんな奴に追い掛けられないといけないんだ」
「見てたぜ海地、大変だったな」
そう言ったのは、草野賢太郎である。
賢太郎は、海地と同じ中国拳法の道場に通っていてパートナー的存在である。
更に父親が世界最強の剣の使いての為、剣の腕も中々である。
「本当参ったぜ。まぁ、西條をおとりにしたから俺は無事だがな」
「いや、お前はまだ無事じゃないんだなこれが」
すると賢太郎が冷や汗をかき後ずさりして海地から離れた。
それにつられて全員が端っこの方に歩いていく。
「おいおいどうしたんだよ………ひょっとして、なぁ冗談だよな、聞いてんのかおい!」
全員が海地から目を逸らした。
「か~い~ち~、何やったのかな~教えてほしいな~」
海地は、すごい殺気を感じ恐る恐る後ろに振り向いた。
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