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「俺、どうなっても知らねぇ」
逃げるように賢太郎は、部屋を
出て行った。
「や…やぁま…真琴げ…げ…元気か?」
海地を呼んだ少女の名前は、土方真琴だ。
海地の幼なじみでとても可愛くファンクラブまである。
気が強い為、海地も頭が上がらない。
「私との約束破るなんて最低ね」
「や…約束ってい…一緒にがっ…学校行くだけだろ」
「約束は約束よ。お仕置きが必要ね」
「た…頼む、お願いだ。みみ…皆からも」
海地は、辺りを見回すが少し遅く全員逃げた後だった。
「ひでぇ、全員逃げやがった」
ガラガラ!
その時、ドアが開き西條が現れた。
「海地、よくも逃げたな」
「西條!頼む助けてくれ」
西條は、あまりにも海地が怯えている為、咄嗟に真琴の顔を見た。
「西條じゃない。あんたも約束破ったから後で………お仕置きよ」
バタン!
勢いよくドアを閉め、西條は走りさっていった。
「お願い!許してくれ」
「残念。無理よ」
「話し合えばわかる……やめてくれーー!」
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