プログラムNo.1~絶望の始まり~

8/21
前へ
/21ページ
次へ
「おい海地、無事か?生きてるか~」 「何でこうなったんだよ?」 輝が賢太郎に聞く。 「それがかくかくしかじかでこうなった」 「えげつないな。そんな事より早く二人を運ぼう」 それに賢太郎は頷き、海地の肩を持ち、輝は西條を持って体育館に向かった。 「お前達は先に中で待っててくれ」 そう言うと先生は、そそくさと歩き去っていった。 「先生!どこ行くんだよ!? そう叫んだのは、飛火翔基。 飛火は、クラスではリーダー的存在でいつもクラスをまとめている。 そんな飛火の声は、聞こえなかったのかそのまま何処かへ、行ってしまった。 「聞こえなかったみたいだな」 「藤井!大丈夫だったのか?」 いつの間にか海地が目覚め、飛火に話しかける。 「死ぬかと思ったがな。そんな事より中に入ろうぜ」 「そうだな。皆!中に入っていよう」 その言葉に反応した生徒は、ぞろぞろと体育館の中に入っていった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加