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「おい海地、無事か?生きてるか~」
「何でこうなったんだよ?」
輝が賢太郎に聞く。
「それがかくかくしかじかでこうなった」
「えげつないな。そんな事より早く二人を運ぼう」
それに賢太郎は頷き、海地の肩を持ち、輝は西條を持って体育館に向かった。
「お前達は先に中で待っててくれ」
そう言うと先生は、そそくさと歩き去っていった。
「先生!どこ行くんだよ!?
そう叫んだのは、飛火翔基。
飛火は、クラスではリーダー的存在でいつもクラスをまとめている。
そんな飛火の声は、聞こえなかったのかそのまま何処かへ、行ってしまった。
「聞こえなかったみたいだな」
「藤井!大丈夫だったのか?」
いつの間にか海地が目覚め、飛火に話しかける。
「死ぬかと思ったがな。そんな事より中に入ろうぜ」
「そうだな。皆!中に入っていよう」
その言葉に反応した生徒は、ぞろぞろと体育館の中に入っていった。
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