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「おはよう、みく。」
「うぅん、おはよー、かー君。」
みくは寝ぼけ眼で携帯を弄り始める。
「ったく、朝一でケータイかよ。」
ネクタイを結びながら話しかける。
「えへへ~。」
みくはすまなそうに苦笑いを浮かべる。
「よしっ、出来た。俺仕事だから、もうでるぞ。」
「あっ、朝ご飯はなんか食べたの?」
「いや、食ってねぇけど時間ねぇから良いわ。」
「豆乳だけでも飲んでった方が良いよ。」
俺は無視して足早に玄関に向かう。
靴篦を通している俺にみくが声をかける。
「はい、行ってきますのチューは?」
キス顔でこっちに顔を出す。
「ったく、なにが26にもなって行ってきますチューは?だよ。」
「え~、してよ~。」
ボサボサの巻き髪の中で、愛らしい顔が膨らむ。
「じゃあ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい、気をつけてね。」
みくが手を振る。
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