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「ただいま。」 「おかえりー、ご飯出来てるよー。」 台所から魚の香ばしい匂いがする。 「おっ、今日は焼き魚か、良いじゃん。」 「かー君の好きな秋刀魚だよー。」 食卓にご飯が並ぶ。 「いただきます。」 「いただきまーす。」 秋刀魚の骨を取りながら喋る。 「そういえば今日さ、一個仕事任されてさ。これが上手く行けば昇進すっかもしんないだよね。」 「かー君ほんとに?!凄いじゃん。」 「まぁね。」 「あっ、感じ悪っ。」 二人で笑い声をあげる。 (プルルッ、プルルッ) 携帯が二人の笑い声を裂き、みくが電話にでる。 「おい、飯食ってる時ぐらいケータイやめろよ。」 「ごめん…。ちょっとだけ…ね?」 そういうと、みくは廊下の方に小走りで走っていった。 「ったく。」
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