第一章

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また女と別れた…。 いつもと同じ別れ文句は「私を見て!」だった…。 俺が彼女を作るのは永遠に無理かもしれない。付き合うたびに雅を重ねているから。 「博樹、なんでそんな暗いんだ。今は一応合コン中だぞ!みなさん、こいつ彼女と別れたばっかなんすよ。」 優が怒ったように俺を紹介する。 なぜか俺は今、高校からの親友の優に合コンに連れて来られている。 「博樹、失恋を忘れるのは新しい恋だ!」というわけで、連れて来られたのだ。 だけど、今回も告られたから付き合っただけで、恋はしてないから失恋もしてない。 優には「女を何人変えたって恋はできない」と何度も言ったが、そのたびに俺を合コンに連れて行く。
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