幻想戦記録

戦争が終わった日

人類は、生き残れたのであろうか。あの憎き異形の戦士達を地獄へと叩き落とせたのであろうか？それだけが気がかりだった。奴らを倒すのにありとあらゆる犠牲を払った。本当に、何もかも、自分から絞り出せるモノも大切な人ですらも犠牲にして戦い抜いた。

この手に勝利を！輝かんばかりの自由と平和を友に！愛しき者達に！！！明るい未来を子供たちに！！！それだけを胸に戦い抜いたではないか。俺達はあの地獄を！！なのになんだこの体たらくは！情けない・・・・！

最期に俺が成した事と言えば、敵を巻き込んでの自爆ではなかったか。敵の要塞を巻き込んでの自爆とはいえあの様でよく英雄を名乗れたものだ。

ただ、もう一度、もう一度だけで良い。この魂の残留思念が消える前にせめてもう一度・・・・・もう一度だけ戦友に、家族に、友に会いたい・・・・・・

消えていく・・・・・俺が・・・・・・俺と言う存在が・・・・・・命の源へと・・・・・・・・・回帰してまた再生される・・・・・・・・・・・命が繰り返すサイクルに・・・・・・飲まれる・・・・・・・

来世で・・・は・・・・平・・・・和・・・・な・・・時代に・・・・・・生まれ・・・・