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そう言うとおじいさんは、ゆっくりとした足取りで海が見えるほうへと歩き出した。
ーーーーー数時間後。
俺たちは今、海の上をさまよっている。
なぜなら、遭難という名の迷宮に潜り込んだからさっ。
ああ、俺としたことが、なんて間抜けな目に遭っているのだろう。
全く、こんなに波が強くては、せっかくの船出が台無しじゃないか。
イヌ;「リーダー……、マジ呑気なところ悪いけど、マジヤバくねーーーー!?」
キジ;「ちょ、どうすんのリーダー!?
これ絶対ひっくり返るって!!」
サル;「誰かーーー!!
助けてくださーーーーい!!」
ーーーーーそんな俺たちの叫びも虚しく、船は水没した。
キジ;『って………、リーダー全然叫んでなかったじゃんっ!!』
イヌ;『いや、マジでシャレにならなくね?』
サル;『リーダーはなんで、あんなに冷静でいられるんだろう……』
『ふっ、これぞまさしく、水も滴るいい男の原点ではないか』
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