V系桃太郎 上

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あれは多分、昨日のこと……… 俺は……… 桃太郎になった……!! 理由は分からない。 この美貌のせいか? この美声のせいか? それとも……、いや、語るだけムダか………。 なぜなら俺は…… 桃太郎なのだからっ!! ―――そんなある日のこと。 俺はいつものようにバンドの練習を終え、家に帰宅した。 そしてそこで待っていたのは、なにやら険しい顔をした両親だった。 二人は俺の存在に気付くと、お互いに顔を見合わせ俺に言った。 ―――そう、おじいさんとおばあさんは言った。 「お前の美しさで鬼ヶ島にいる鬼達をメロメロにして来い」
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