V系桃太郎 下

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全く、これだから常識知らずは嫌いなんだ。 いやその前に、これが鬼という生き物なのか。 まさかこんなにイケ……… ふん、またまた何を言っているんだ俺は。 それに、妙に胸がザワザワしているのはなぜだ? 赤;「お主は変わっておるな。 俺が鬼であっても驚くどころか、大声を張り上げている。 こんな人間、俺は初めてだ」 「初めてで当たり前じゃないか。 俺みたいな完璧な人間が、2人もいたらたまらないよ。 そして君はどうやら、俺に驚いて欲しかったみたいだね。 だが残念、俺は驚くどころか、むしろ歓迎しているのさ」 赤;「………なぜだ?」 そう尋ねる赤鬼がイタズラな顔をしているとも知らず、俺はこの旅の目的を話した。
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