V系桃太郎 上

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キジ;「でもさー、確か2週間後じゃなかったっけ? 大会あんのって。 その間練習とかはどうすんの?」 と、なんとも真面目なことを言ってくれたキジに、イヌとサルも付け加える。 イヌ;「それ俺もマジ考えたー!! マジ練習しねぇとマジやばいってっ!!」 サル;「それに、今度のって色んな村からも集まるみたいですし、相当レベルが高いと思われますよ?」 「フッフッフッ。 メンバーの諸君、それは本気で言っているのかね? 忘れた訳ではないだろう。 俺たちは練習なんかしなくても、この美貌というミュージックを奏でているではないかっ!!」 俺の言葉に、メンバーは一瞬惚れ込んだあと。 イヌ;「―――マジやべぇー。 リーダーハンパねぇ……」 と、イヌが言い。 サル;「そんなことも忘れていたなんて……、自分が恥ずかしいです」 と、サルが言い。 キジ;「つうか、焦っても仕方ねぇしな」 と、キジが言った。 「―――決まりだね?」 そうして決意を新たにした俺たちは、さっそく鬼ヶ島に向かった。 ―――そう、この旅の裏に潜む思惑に、踊らされているなど知りもせず……。
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