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キジ;「でもさー、確か2週間後じゃなかったっけ?
大会あんのって。
その間練習とかはどうすんの?」
と、なんとも真面目なことを言ってくれたキジに、イヌとサルも付け加える。
イヌ;「それ俺もマジ考えたー!!
マジ練習しねぇとマジやばいってっ!!」
サル;「それに、今度のって色んな村からも集まるみたいですし、相当レベルが高いと思われますよ?」
「フッフッフッ。
メンバーの諸君、それは本気で言っているのかね?
忘れた訳ではないだろう。
俺たちは練習なんかしなくても、この美貌というミュージックを奏でているではないかっ!!」
俺の言葉に、メンバーは一瞬惚れ込んだあと。
イヌ;「―――マジやべぇー。
リーダーハンパねぇ……」
と、イヌが言い。
サル;「そんなことも忘れていたなんて……、自分が恥ずかしいです」
と、サルが言い。
キジ;「つうか、焦っても仕方ねぇしな」
と、キジが言った。
「―――決まりだね?」
そうして決意を新たにした俺たちは、さっそく鬼ヶ島に向かった。
―――そう、この旅の裏に潜む思惑に、踊らされているなど知りもせず……。
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