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澤木望は僕の高校でも有名な『女たらし』だ。
端正な顔立ちに、そこそこ優秀な頭脳、人付き合いも良い為男女問わず人気がある。
本人曰く、『来るもの拒まず、去る者追わず、人生一回なんで楽しみたい』がモットー。
彼女を作る際の条件は
『君1人って絶対無理だけど、それでもイイ?』
らしい…。確か今は5人程彼女がいるみたいだが…。
「澤木には分からないよ。彼の心は彼の物だ。」
僕は立ち上がると澤木が持つ携帯に視線を合わせる。
彼の事を擁護する訳でもないが、5股中の澤木に言われる筋合いでもない。
僕は澤木の手から携帯を取ろうと手を伸ばす。
が、澤木は携帯を返す素振りは見せず、おもむろに僕の手を掴む。
「俺ね、今6人彼女がいるんだけどさ…」
なんだ、5人じゃなかったのか…
「日替りに1人足りないだよね。出来れば毛色の違う女の子……的な?相沢俺に全く興味ないでしょ?ヒマなら俺の7人目になってみない?」
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