契約

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「興味……ないかも…」 なんだろう、この申し出は…… 確かに僕は今正に振られたばかりで、フリーな訳だが、その申し出にいきなり乗っかるのも… いくらなんでも尻軽すぎないか? 僕が返答しかねていると、澤木は苦笑しながら僕の目の前に小指を出した。 「あっさり言ってくれるなぁ~。俺傷ついちゃうよ?ならさ、契約にしよ~か。毎月月末更新でどう?嫌になったら更新なしで。ご利用は計画的に~。…ね。」 イタズラを思いついた子供の様な顔で契約を促す澤木。 他の6人もこれにやられたんだろう。 「僕が7人目って誰にも内緒でいいならいいよ。じゃないと僕次の恋人出来ないだろ?」 澤木の真意は定かではないが、少しだけ空いた心の隙間を埋めるのに7番目は丁度いいかもしれない。 僕は差し出された小指にそっと小指を絡めた。
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