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悲しい生い立ちのせいで、わがままも自分の気持ちを口に出すことも慣れてない優。
なんとか俺にだけは言わせようと思って付き合ってる時からずっと試みてきたけど、なかなか難しい。
「どうしたらいいのかな…」
優が寝た後、リビングで一人呟いた。
その次の日の夜だった。
いつものように優を抱きしめて寝ようとしたら、優のまつげが濡れているのに気がついた。
自分が守っていこうと思っていたのに、泣かせていたのは自分だったのか…
自分の力の無さに吐き気がした。
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