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「あ、えっと…。
あゆ...ちょっと聞いてくれる?」
そう言って私の手をそっと外した。
遥のぬくもりが離れていく…
――――遥から言われたら立ち直れない…
「遥が、触られること苦手なの知ってるのにごめん。」
喉の奥が熱くなる。外された手を固く握って涙をこらえた。
「ずっと無理矢理付き合わせてごめんね。私のこと好きじゃないこと分かってたけど、どうしても遥が好きだったから諦められなかったの。
付き合ってくれてありがとう。もういいよ。
引き留めちゃってごめんね」
―――――もう限界。
涙がこぼれる前に反対側を向きたかったけど、そんな気力もなかった。
布団を顔までかぶって涙を隠した。
あーぁ……自分から終わしちゃった。
....大好きなのに。
涙、とまりそうにないや....
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