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次の日も悠紀は早く帰って来た。
やっぱりご飯を一緒に食べられるのは嬉しい。
でもまた一人の夕食になった時寂しさに耐えきれなくなりそう。
最近仕事が落ち着いてるのかな。
「何か手伝おうか?」
腕まくりしながら悠紀は言うけど
「大丈夫だよ。もうすぐできるから」
そう言うと、彼はちょっとしゅんとしながら袖を戻してリビングに戻っていった。
忙しいのに、疲れてるのに手伝わせたくない。それに私が作ってあげたかった。
「今日は仕事あるの?」
お風呂上がりに聞いたら、
「うーん…しないでって言うならやらないよ」
……正直に言ってもいいのかな...?
「大丈夫だよ。無理し過ぎないでくれれば。おやすみ」
言いたいことはいつも半分ぐらいしか言えない。
「おやすみ」
後ろから少し寂しげな声が聞こえた。
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