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「ねぇ」
悠紀の腕の中で幸せを感じていたら上から冷たい声が降ってきた。
「なんでこいつ抱いてんの」
そういって私の腕の中にあるクマをつつく。
「この子抱いて寝ると落ち着くの」
だってこの子は...
「なんで俺がここにいるのにクマなんだよ」
可愛らしいヤキモチだ。
...というかこどもだ。
なんだかぶつぶつ言いはじめちゃったから、そろそろおこちゃまな悠紀のご機嫌でもとろうかな。
「だってこの子は悠紀から貰った初めてのプレゼントだから」
悠紀みたいで落ち着くの、そう言うと少しだけ悠紀の顔が赤くなった。
「でも!!今は俺がいるんだからコイツは用なし」
そう言うと腕の中からクマを取られた。
私はあなたがいればあなたしか見えてないのにね。
ねぇ、悠紀。
もう一つだけお願いがあるの。
私は悠紀のために生きるから、悠紀は私のために私よりも生きてね。
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