あほみしゅらん

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僕はガッコを出てから「食べ物」に関わる仕事しかしたことがない。 2回転職をして今勤めている会社を含めて3社とも「食」に関係している。 学生時代に食べることに苦労したので餓死しないためにと就職した会社がファミレスだった。 「グルメ」や「美食」なんてコジャレタ感覚なんて全くない。安くて美味けりゃ不満はなかった。 そんな僕でも生活に余裕が出てくると少しでも美味いものを食べたい、なんて色気づいた時期があった。 あの店は美味いだの、この店は不味いだの知った風なことを言っては悦に入ったものだった。 しかし最近特に思うのだが味覚センスってのは本当は誰も持ってはいないんじゃないか?ということだ。 間違っているかもしれないのだが、人間が物事を判断するには何かと比較しないとできないものではないか、と僕は思っている。 ある一定の基準があってソレをモトにして自分がスキかキライか、というアバウトな方法でしか決められないのが人間の「感性」じゃないか、と思うのだ。 例えば、ラーメンを題材に考えてみよう。 「ラーメン」と一口に言うがスープが幾つ種類があるだろう。一般的には「醤油」「みそ」「とんこつ」「塩」なんだろうが、では
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