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* * *
「髪、切ったんだな。そっちのが似合ってるじゃん」
不意にそう言われて驚いた。
乱された制服を整え終えたは良いけれど、まだベッドから下りる気にはなれず。
それは、そのまま布団の中に潜り込んだ直後の事だった。
――あの後。
何度も身体を揺さぶられて。
私のナカで震える先生を感じながら……一緒に果てた。
でも、だからと言ってその甘い余韻に浸る訳でもなく。
先生は私を一度ぎゅっと抱き締めてキスをひとつ落とすと、自身を引き抜いてさっさとベッドを降りてしまった。
私も私で、取り敢えず裸のままでいる訳にもいかないから。
下腹部にまだ違和感を感じながら、一人残されたベッドの上で散らばった衣服を集めて身に着ける。
その間、ものの五分ってとこかな。
再びカーテンの中に入ってきた先生の様子は、行為の前と何も変わってなく……。
って、あれ?
……変わった所あるかも。
先生は、ベッドに腰を下ろした時の距離がさっきよりも更に私に近くなった。
そして、私は……。
まともに先生の顔を見れなくなっていた。
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