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なんだかなぁ‥。
わたしバカ過ぎる。
『あはは‥コアラ先生のお子さんならかわいいんでしょうね!』
『あの、きんぎょちゃん‥。』
『ちびコアラ先生見てみたーい!』
自分でカマかけて
泣きそうです。
『きんぎょちゃん!!』
『は、はいっ。』
『大きい声では言えないけど、ちょっと違うんだ。
訳あって今は居ないんだ。』
『えっ?』
クエスチョンマークが‥。
彼の大きな手の平が、ぽんぽんとわたしの頭を撫でました。
『大人には色々あるんですわ。』
『それって‥。』
『うん、きんぎょちゃんにしか言わないから内緒にしててね。―――っと。
急外からだ。
また話すからね。』
ピリリリリリ――――――。
PHSがなり、彼は足速に居なくなりました。
この時、見えた光が
わたしを幸せに導くものだったのか
奈落に突き落とすためのものだったのか
いまだに分からないままです。
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