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「だから頼むよおっさん、ここの武士団に入れてよ。
あたしら二人、腕には自信あるんだ。偉い人護る奴は多いに越したことないだろ?」
人に物を頼む態度ではないし、腕に自信があるようにも到底思えない。
それでもこの少女のしつこさに、武士はほとほと疲れて音を上げた。
少女の説得を諦め、その相方に眼を向ける。
「おい、そこの…」
そこの何、と言えばよいのか一瞬迷った。
少女の後ろに突っ立っている青年の身なりもまた、よく見ると変てこなものだったからだ。
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