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その夜、私は祖父と星を見ることにした。
世間から見れば寂しい女子高生と言われるかもしれないが、余計なお世話だ。
私は祖父が好きだから寂しくなんか無い。
西の空が綺麗なオレンジ色になった時、私は祖父と共に近くの川まで星を見に行った。
祖父は悲しそうだった。まるで何か大切なものを失くした子どものようだった。
私は彼がそんな顔をする理由が知りたくて、ゆっくりと尋ねた。
「おじいちゃん、どうしたの? どうしてそんなに悲しい顔をするの?」
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