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《都市級》高校、第1位。
島根県立出雲高等学校、戦争部、部長。
天世雅。
副部長、赤羽鈴斗。
《都市級》高校の中では、頂点に存在するのが彼らだ。
8校の中では最下位の千石恭二郎たちを恐れる要素など、どこにもないのである。
まして、ここは寺社。有利なのは雅たちの方なのだ。
「よく来た、とは言わんぞ。門前払いでも可笑しくはない」
その瞬間、鈴斗が「あァ?」と怒りを露にした。
「おいおい、話し合いを持ちかけたのはこっちとはいえ、態度デカ過ぎるんじゃねぇのか?」
彼は魔法陣を展開すると、ずかずかと境内に足を踏み入れる。
「身の程わきまえろよ。雅に敵うヤツがこの中にいるってのか?」
鈴斗はそのまま魔法陣を腕に差し込むと、術式を装填。いつでも術式を放てる態勢を取った。
「どうせ後ろのひーふーみー……20人か、オレか雅に当てるつもりなんだろ? さっさと掛かって来いよ」
鈴斗がそう言った瞬間。
目にも留まらぬ速度で、20人の男達が動き出す。
常人の反応速度を超えた駿足の踏み込みは、それぞれが複雑に絡み合い、鈴斗の体の全く別の場所を狙っていた。
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