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「さすがアニキ!3対1でも楽勝っすね!」
「まっ、まぁな。」
したくない喧嘩であってもこうも褒められると照れてしまう。
「アニキ、今日は頼みたい事があるんっすよ。」
急に真剣な顔になって龍雅の目を見る。
「ん、なに?」
褒められたのでとりあえず聞くことにする。
「龍雅さん!俺ら、BIG・タイガーの頭になってくれませんか?」
他の奴らも龍雅に頭を下げる。
「っ!今日はって、それ毎日頼んできてるじゃあんか!」
そう、BIG・タイガーとゆうのは一ヶ月前俺がぶん殴った奴の族の事で、こいつらは会うたびに、お願いしてくる。
名前の由来は、もと頭の名前が大橋泰虎と言う名前で、大と虎でBIG・タイガーとゆうわけ…。そして、この少年は宮稀岳斗
(みやき・がくと)でもと副で、現頭である。
「もともとアニキが頭を倒したせいじゃあないすか~。」
「知らなかったんだよ。てか分からないだろ。普通。」
「わかりますよ!あんなわかりやすい名前してるのに。」
「た、確かに!って、初対面奴の名前なんかしるかー!つか、お前頭になれたじゃあねえか」
リアルに面白い名前なので危うくつられると頃だったが何とか踏み止まる。
「そうですけど~やっぱり族の中に自分より強い奴がいたら、ちょっと気が引けますし。それとアニキは僕の憧れですし!」
「う”、そんな事言ったって族にはならんぞ!」
どうも、俺はあげられやすいタイプらしい。自分でもビックリしてしまうくらいに…。
「絶対ならん!」
そっぽを向いている龍雅に近づき龍雅の目を見つめる岳斗。
「だ、ダメ…ですか?」
「う゛」
強烈な一撃だ。悔しいが岳斗はイケメンでしかもカッコイイのではなくすごく美形なのだ。下手すれば、普通の女子よりも可愛い。こんなので責められると、並の男子だと落ちてしまうくらいの可愛さなのだ!
「ダメ?」
「うおおおおおぉ!」
とどめをさそうとする岳斗。何とか持ちこたえる龍雅。
そんな事をしている間にも、街の風紀委員は動き出す。
ファンファンファン!!
「ヤバッ!警察だ!」
龍雅は誘惑に打ち勝ちそくざに立ち去る。
「あっ!アニキ逃げないでくださいよ!お前等アニキを追うぞ!」
「「うっす!!」」
一見平和に見える街…
一人の少年は全力で逃げ
…
多数のバイク達は一人の少年を追いかけ…
街の風紀委員は多数のバイク達を追いかける…。
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