7074人が本棚に入れています
本棚に追加
* * *
パチパチと囲炉裏の炭が火に焼けている。
その横には、
敷いた布団の上でさっきの苦しそうな顔が嘘のように、
すやすやと眠る人物がいた。
……中々熟睡してやがるこいつ…
ここは、川辺の小屋。
小屋と言っても、小さな民家程度の大きさくらいはある。
なぜ?
……それ聞いちゃうのか?
まあ答えるけどな。
だって、それくらいないと、住めないだろ。
風呂場とか、勝手場とか、置けないだろ、な?
「…で、どうしたもんか……」
チラリと、自分の傍らで眠り続けるその(多分)女を見つつ、
ぼそりと呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!