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｢いや、えーと…
あ、頭でもぶつけました？｣
｢そうかそうかそんなに斬られたいか｣
｢ごめんなさい｣
いやあ、でもビックリすんのはしょうがないって。
だってさっきまでバリバリ警戒心顕わにしてた人だよ？
それがいきなり、
(口は悪いが)まるで客人をもてなすような態度。
警戒心も殆どないし。
頭打ったか変なもの食ったか何かの罠としか思えない。
俺からの疑いの眼差しに気づいたのか、
男はまたため息をついて言う。
｢はぁ…
そんな警戒しなくてもいいだろ。
別に取って食おうってわけじゃねぇんだ｣
｢…や、でもホラ、頭「打ってねぇから｣
俺が何ひとつ会話の噛み合わない返答をしようとしたら、
言い終わるより先に彼のツッコミが飛んできた。
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