6月8日

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そして昼休み。 あいつを観察していると、他のクラスへと、猛犬のように走って行った。 あいつは、クラスに友達がいないのか? あいつに友達がいたら見てみたい。 昼休みも終わり五時間目が始まった。 あいつを見ていると急に吐き気がしてきた。 ふるえが止まらない。 あいつの足もふるえが止まらない。 きもい、最悪だ。 あいつと同類になるのは嫌だ。 ――― 気がつくと、六時間目が終わっていた。 となりを見るとあいつは寝ていた。 どうやら僕はあいつに幻覚を見せられていたようだ。 僕はこれからもあいつの観察を続けようと思う。
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