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「アリス、最後のお仕事よ」
最後のお仕事…?
声を出しては怒られてしまうので、私は不思議に思いながらも、ただ頷いた。
「――さん、アリスに伝えました。来て下さい」
「ストーデさん、伝えたって…全部伝えましたか?」
「私の物をどうしようと勝手でしょう?」
「酷いですねぇ」
この男は、今までの男と何か違う。……そうか、ロリーナ姉さんが優しそうな笑顔をして話しているんだ。可愛らしい笑顔をしても優しそうな笑顔は誰にもしなかったのに。
私の視線に気付いた男は、クスッと笑みをもらし、私に向かって歩いてくる。
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