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幻…?なんのことを言っているの。何が幻なの……。
「貴女が愛したロリーナは幻。ロリーナは貴女を愛していた、それも幻。貴女の思い込み」
「違う…!ロリーナ姉さんは」
「本当に?ロリーナは、貴女を大切だとか愛してるとか言いました?」
私の言葉を遮りながら、彼は話す。そうだ、ロリーナ姉さんは私に向かって優しい言葉をかけてくれたことはない。ただ、私に暴力を……っ。
「うああああぁぁあああぁぁぁぁああぁぁぁあ!!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だロリーナ姉さんは私を愛してなんかいない!私は、私は……」
「アリス…?」
「私は、なんのために生まれてきたんだっけ」
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