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「何を言ってるのよ、おかしな兎さんね」
でも、すごく惹かれる。何故かはわからないけれど。一緒にいたいと思う。
「いえ、何でもありません。しかし、もう貴女と一緒にいる理由もありません。もう関わらないで下さいね」
「え…っ」
走り去るファイ。ただ呆然と立ち尽くし、その背中を見つめる。私は、ファイと何かあったのだろうか。そうでなければ、こんなに胸が痛くなるわけがないのだ。
「……寂しい…」
私はただそれだけを呟いた。
これから私はファイを見かけるたびに話しかけるが銃を向けられたり、酷い言葉を投げ掛けられた。でも、それでも、ファイといたら温かい何かを思い出せそうで、何度だってファイに話しかけに行く。
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