そこに在るもの(完

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「僕たちは、僕たちなのに…何で誰もわかってくれないんだろうね」 『それは、この世界に生まれた人たちが馬鹿だからだよ』 「そうだね、こんな…こんな役にばかり執着する世界、馬鹿げてる」 『兄弟、遠くにいっちゃおうか?』 「遠くに…」 遠く、それはどこにいけばいいんだろう。わからない。だけど…解放されたい、自由になりたい。僕たちを見分けてくれる人がいる世界に行きたい。
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