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「おはよっす!!
なんか、依頼っすか!??鍋山さん」
いきなり、明るい少年が部屋に入ってきた。
かなりラフな格好をしているその少年は、ガンガン音楽をヘッドホンから流しながら、鍋山に近付く。
「うっせぇな、岸!!
あと……十分寝かせろ。」
明るい子――――岸に向かって一喝して、毛布にくるまる鍋山。
「えぇ~~!!!俺、依頼聞きたいっす!!知りたいっすよ!!」
ブンブンと鍋山の肩を揺さぶる。
岸は、まるで欲しいものが買ってもらえなかった子供のような態度をとる。
非常に強欲。
自分に正直。
欲しいものは手に入れるまで、喰らいつく。
それが―――――『岸 達也(キシ タツヤ)』。
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