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「うるさい………岸。
………お前が話しても『何も』変わらない。」
ガタガタ喚く岸に、スラッとした眼鏡の子がサラリと毒を吐く。
「何だよ!!宇都宮ぁ!!
依頼だぞ、い・ら・い!!」
岸が、宇都宮に飛び付く。
「僕は……探偵が嫌いだ。好奇心だけで何でもかんでも突っ込んでいく。
所詮……『知りたい欲』を満たすだけ」
「んじゃ、何でやっ「金になるから」」
「…………」
宇都宮は頭がいい。
効率的。
ただ、冷血。
現実を知りすぎて、夢を嫌う。
全てが洒落事。
それが――『宇都宮 徹(ウツノミヤ トオル)』。
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