ハジマリ

4/5
前へ
/218ページ
次へ
「うるさい………岸。 ………お前が話しても『何も』変わらない。」 ガタガタ喚く岸に、スラッとした眼鏡の子がサラリと毒を吐く。 「何だよ!!宇都宮ぁ!! 依頼だぞ、い・ら・い!!」 岸が、宇都宮に飛び付く。 「僕は……探偵が嫌いだ。好奇心だけで何でもかんでも突っ込んでいく。 所詮……『知りたい欲』を満たすだけ」 「んじゃ、何でやっ「金になるから」」 「…………」 宇都宮は頭がいい。 効率的。 ただ、冷血。 現実を知りすぎて、夢を嫌う。 全てが洒落事。 それが――『宇都宮 徹(ウツノミヤ トオル)』。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加