営内班。

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「なんだその様は!そんな事で工兵は務まらんぞ!もっと頑張れ!」 手掘り行軍の最中、いつもは憎らしい乙保稲一等卒が珍しく筋の通った事を言う。 確かに『丙』も新兵達と同じ重さの装備をつけて行軍している訳だから、堂麟は乙保稲一等卒を少しだけ見直していた。 ただ一言文句があるとすれば、出発時に堂麟だけ乙保稲一等卒から 小銃の三倍重たい軽機関銃の運搬 を申し渡された事だけである。 やがて数時間後、どうにか一名の落伍者も出す事なく強羅練兵場にたどり着いた堂麟たちの分隊は、休む間もなく演習を開始するのであった。 「撃てぇ!。」 バン! 「続けて撃てぇ!。」 バン!…ガチャガチャ…バン!…ガチャガチャ… 「撃ち方やめ! 十河二等卒6点! もっとよく狙え! 次興津行け!」
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