プロローグ

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場は同じ眠らぬ街。ここにもう一人、陰気に歩く者があった ≪鬼神(キシン)≫もまた一つの目的地を目指してただ歩き続けている しかし道行く者は誰一人として≪鬼神≫に目をくれない ≪鬼神≫は異様な雰囲気に歯向かうことも流されることもなく、まさに同化というのが相応しい男だ ≪鬼神≫は不敵な笑みを浮かべ陽気に包まれた街を一歩ずつ踏みしめてあるく ≪鬼神≫は直感していた。じきにここは荒れる。ただその直感も偶然ではない ≪鬼神≫の意思そのものである。彼の眼はこの街、いやこの世界の終末を映している 自らの野望を叶えんとし、≪鬼神≫は目的地を目指す 「復讐のときは近いな…」
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