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なんでだろう…… 決して近くない距離なのに… 目もそんなに良くないはずなのに…… あの人の表情ははっきりと見える 「……祐?どうした?」 また足を止めて、桜の木を見ながら固まってる僕を見て不思議に思った宮田先生が僕の視線の先を見る前に 「なっ、何でもないよっ!ほ、ほら、HR遅れちゃうから早く行こ?」 「あ、あぁ。」 ……なんでか、咄嗟にあの人がいた事を隠してしまった。 制服着てたからきっとここの生徒だよね? この時間にあんな所に居るの先生に見つかったら怒られると思って、バレないように必死に宮田先生の背中を押した。 ………自分も先生だということも忘れて。 最後に振り向いた時にはもうあの人は居なくなってた。 それなのに落ち着かない僕の心臓。 ……本当僕、どうしちゃったんだろ……。
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