プロローグ

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数学が苦手な僕、     『村上 祐』 そんな僕の元に転任してきた若い先生。     『宮田 誠』 数学が全く出来ない僕に、 分かりやすく教えてくれた先生。 お陰で大嫌いだった数学が大好きになったんだ。 ─────────… ─────………… 「先生、見て見てっ!テスト92点だったよ!」 「おっ、すごいなぁ~。祐は物覚えがいいからやったら出来るんだよ。」 「えへへっ。僕ね、決めたんだ!」 「?何を?」 「僕ね、数学の先生になるっ!カッコよくて、頭良くて、僕みたいな苦手な人に分かりやすく教えられる……宮田先生みたいな!」 「祐……。お前本当可愛い奴だな。」 「むっ…。カッコよくなるんだもんっ!」 「ははっ。そうだったな。……じゃあ、俺、祐のこと待ってるから。その時は一緒に仕事しような?」 「!うんっ。約束だよ?」 「おう。じゃあ祐はもっと勉強頑張んなきゃな?」 「頑張る!……だから先生、勉強教えてね?」 「可愛い祐のためなら何でも教えてやるよ!」 「やったぁ!先生大好きっ」
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