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先生を見上げると、あはは、と苦笑いをしてた。
「…いや、俺的には嬉しいんだけどな。……ここ、一応校門だぞ?」
………へ?
こうもん?
「………わぁぁあっ!ごめんなさいっ」
急に恥ずかしさが込み上げてきて慌てて宮田先生から離れた。
(うぅ……。恥ずかしい…)
真っ赤であろう顔を隠すために俯いた僕の頭にポンと手が置かれた。
「祐は相変わらずだなぁ。…まぁ、そういうところが祐の可愛いところでもあるけど…」
「え?なんて言ったの?」
ボソッと言った言葉は僕には聞き取れなくて、聞き返したものの、宮田先生は僕の頭に乗せていた手で僕の髪を掻き毟って、じゃ、職員室行くか。と、話を逸らされてしまった。
むう……。まぁ、いっか。
「…先生方、優しかったらいいなぁ…」
「安心しろ。みんな優しいから。……多分、祐には特に優しくすると思うし…」
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