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土方さんの部屋の前は、庭だった。
丁寧に掃除されているようで、月明かりに照らされて綺麗だ。
庭の中央には大きな桜の木。
その存在感の大きさをありありと示している。
俺達は廊下を歩き、土方さんが止まったのに続いて立ち止まった。
「近藤さん…俺だ。」
襖ごしに話しかける土方さん。
「あぁ…歳か。入ってくれ。」
…あれ?この声最近、聞いた気が…。
土方さんが襖を開けて入っていくのに、一緒に入っていった。
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