第二章

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土方さんの部屋の前は、庭だった。 丁寧に掃除されているようで、月明かりに照らされて綺麗だ。 庭の中央には大きな桜の木。 その存在感の大きさをありありと示している。 俺達は廊下を歩き、土方さんが止まったのに続いて立ち止まった。 「近藤さん…俺だ。」 襖ごしに話しかける土方さん。 「あぁ…歳か。入ってくれ。」 …あれ?この声最近、聞いた気が…。 土方さんが襖を開けて入っていくのに、一緒に入っていった。
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